自衛隊最大の輸送機C2を紹介します。
長さ、幅とも44メートル、高さ14メートル。
1機の値段は、230億円。
配備先は、鳥取県境港市の航空自衛隊美保基地他。
2017年度、C1が14機、C2が8機。
C2は2020年度には13機になる予定。
C2のコックピットの後には、二段ベッドや電子レンジ、冷蔵庫があります。
これは、パイロットや、貨物担当の乗組員が機内で過ごす時間、つまり航続距離が長いためです。
C1が飛べるのは、2.6トンを積んで1700キロ。
C2は、20トンで7600キロ。
東日本大震災の時、遠い沖縄本島からも陸上自衛隊の車両約40台が被災地に向けどんどん運ばれました。
C2導入で自衛隊の輸送機に積めるようになった装備として、地対空誘導弾PAC3や水陸両用車があります。
水陸両用車の方は、尖閣諸島の領有権を主張する中国を念頭に、離島奪還作戦での活用を想定しています。
自衛隊がこれからも、多くの島々からなる領土を守り、台風や地震など頻発する自然災害に対処し、災害支援にも出ていくのなら、C2の高い輸送能力は日本の財産といえます。
1月31日午前、美保基地から入間基地に着いたC2は10時すぎに硫黄島にむけ飛び立ちました。
初の飛行任務というのは、太平洋戦争の激戦地へ戦没者の遺骨収集に向かう遺族ら約40人と物資を運ぶことでした。